勝手に本のタイトルベスト3
第3位:「笑うな」 筒井康隆
これが1位じゃない?と悩みました。まずインパクトが強い。
命令口調なのに「笑うな」というギャップがおしゃれ。
山崎ナオコーラの「人のセックスを笑うな」とか、
蛭子能収の「ひとりぼっちを笑うな」とか、きっと使いたくなる単語なんだろう。
この言葉を使うシチュエーションを想像するだけでなんかほっこりするのは
わたしだけ?本好き芸人のピース又吉さんも紹介するほどの内容。
第2位:「ヨーロッパ退屈日記」 伊丹十三
(もう順位の基準が分かんないよ)実はブログのタイトルもここから。
「退屈」ってわりとみんなが共通してもっている感情だと勝手におもっている
(退屈だよね?)。
ヨーロッパ→華やかで楽しそう!
退屈→ええーっ!!
みたいなギャップに興味をそそる。内容もオシャレで読みやすかった。
ギャップ系のタイトルで言うと電気グルーヴの「メロン牧場〜花嫁は死神〜」、
第1位:「永遠も半ばを過ぎて」 中島らも
ある意味でこれも「永遠」と「半ば」というギャップ。
ごめんなさい。これは持っていなかったのでアマゾンで買いました。
おまけ
タイトル微妙作品:「家族の哲学」 坂口恭平
内容の説明が難しいけど、ざっくり紹介。
躁鬱病を抱える坂口恭平さんが「死にたい」気持ちを抱えつつ逞しい妻のフーと、子ども達とのふれあいや幼少期の思い出を書き綴る。漠然と感じる「死にたい」をここまで肉薄して、文字に起こしている精神力と想像力は鬱だけでなく躁の力もある坂口さんならではのエンターテイメントだと思う。つらいときの新しい視点も提供してくれる。
内容がとても豊かでつかみ所がない分、タイトルがざっくりしすぎているのでは?
という意味で微妙なタイトル本として挙げた。
確かに内容は「坂口家」が中心とはいえ「死にたい」という漠然とした不安こそが中心的な内容であるからその具体的なニュアンスを加えるべきかと思う。
例えば「死にたいけど家族がいます」とか、
「わたしは死にたいがあなたはどう?」とか、
「『死にたい』を考えてみた」とか。